2008年10月10日金曜日

技術情報:タイヤ

■技術情報:タイヤ


●前提:
タイヤは新品から一皮向けた状態が一番グリップします。
使っていくうちにグリップが悪くなります。
薄く削れたタイヤはグリップを弱くしたい場合に利用しますので、削れてペラペラになったタイヤも大事に保管しておきます。タイヤ硬度と種類はわからなくなってしまうのでラベル付のケースなどで保管することをおすすめします。

●材質:
ブチル系とゴム系の材質でできているようです。ブチルの混入度が高いほど粘りがでるようです。ブチルが多いと温まったときにグリップが高まるようです。

●タイヤの硬さ。硬度。
硬度は以下のように考えます。
20度 やわらかい。グリップ強い。磨耗はやい。
30度
40度
50度 硬い。グリップ弱い。磨耗しない。

●タイヤの種類:
・ハイグリップ(HG)
⇒溝のないスリックタイヤ
薄くなるまで安定してグリップする。
ブチル系のねばる材質が多く、冷えているとグリップがわるく、温まるとグリップが上がる。

・ラジアル(RG)
⇒溝ありタイヤ。
溝があるときはハイグリップより一段高いグリップを示す。
ハイグリップより粘らない材質で、冷えた状態/温まった状態でグリップ変化は少ない。
ただし溝でグリップしているので、溝がなくなるとハイグリップよりグリップしなくなる。
そのため、溝がなくなったRGタイヤはハイグリップより一段グリップが低いタイヤとして利用する。タイヤセッターで溝部分を削り落とす手法もある。

・フラット(FL)
⇒溝のないスリックタイヤ
ほとんど粘らない材質でできており、タイヤ表面がフラットに整形されている特長がある。
新品は、タイヤのエッジ部分がとがっているためコーナーリング時に引っかかって車が転等するような挙動を示す。しばらく走ってならすか、タイヤセッターで削ってから利用するのが一般的。

タイヤ種類によるグリップは以下のように考えます。
(グリップ強い) みぞありRG ⇒ HG ⇒ みぞなしRG ⇒ FL (グリップ弱い)

●タイヤの径
ノーマルホイールは直径20mm。タイヤをはめた状態で24mm系です。
タイヤは21mm程度まで使えます。
タイヤの径を小さくすることで車高ダウンの効果があります。
車高をダウンすると安定し、曲がりにくくなりますが、転倒防止があります。

●タイヤの使い方
・前後グリップバランス
リヤタイヤはもっともグリップするもの、もっともやわらかいものを使用します。
フロントタイヤは、リヤタイヤから1段~2段グリップの低いものを使用します。
これによって弱アンダーにセットすると直線で安定し、コーナーリングではスロットルワークで曲げる走りが可能になります。

・タイヤの種類ごとの違い
ハイグリップを基本にグリップ状態と硬度で選択します。
ラジアルタイヤはほこりの乗った路面などでグリップを発揮します。
ハイグリップと同じ硬度のフラットは一段グリップしない挙動になります。

以下の順で考えます。

(グリップ強い) みぞありRG⇒HG⇒みぞなしRG⇒FL (グリップ弱い)

私の場合は、リヤHG20を基本として、弱アンダー特性を再現するために、ラジアルタイヤの溝部分を削ったRG30フロントにはきます。これが基本セットです。

フロントタイヤ径は23.5mm径以下で21.5mm程度が最高に薄い状態です。
リヤタイヤは新品からグリップしなくなるところまで使用します。

フロントのグリップが強く、直線がふらついたりコーナーでインに刺さったり、リヤが巻いたりした場合にFL30を23.5mm径以下に削ったタイヤに変更して様子を見ます。

HG30はグリップが強いので、エンツォを使う場合、またはスリッピーな路面な場合、リヤタイヤをラジアルにセットした場合に使うようにしています。。

みぞありRGはほこりののった路面の場合にリヤタイヤで使用します。

●015の場合
015の場合はナロータイヤでセットを出します。
トレッドを広げることで転倒防止効果も狙えますが、基本はボディー標準トレッドでタイヤ硬度・種類・薄さで転倒しないセットを出すようにしています。

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